
何に対してもこだわりを持つのは素晴らしい事。
とりわけジャズファンは、ミュージシャンはもちろんの事、こだわりが非常に強い。
ただ、そのこだわりには、外に向かって広がりを持つ可能性を感じるものと、とことん狭くなって可能性を感じないものとがあるように思う。
大きく分けて、
1、ライブに足を運ぶ(ライブファン)
2、自宅で録音媒体を聴く(オーディオファン)
のファンに分かれる。
1の中には、例えば
A、大御所、ベテランのみ聴きに行く
B、若いミュージシャン、新しいミュージシャンのみ聴きに行く
C、海外からの来日ミュージシャンのみチャージが高くとも聴きに行く(国内ミュージシャンは見向きもせず)
D、メディアやCDショップなどで取り上げられているミュージシャンを有名だから聴きに行く
E、贔屓のお店にのみ、そこに出演するミュージシャンが誰だろうと聴きに行く
G、お気に入りのミュージシャンの出演するライブならどこへでも聴きに行く
など、細かく枝分かれし
2のオーディオファンも同様に
1、最新ハイエンド機材へお金をかけるこだわり
2、年代モノのアンプや配線、スピーカーなど機材や組み合わせへのこだわり
3、高価なオリジナル盤、初盤レコードのコレクター
4、特定のアーティストの作品のコンプリート収集
のように、どんどん細分化される。さらに1も2も
a、ボーカルのみを聴く
b、ピアノトリオのみを聴く
c、ビバップのみを聴く
d、ビッグバンドのみを聴く
e、〇〇年代のジャズしかジャズと認めない
f、フリージャズしかジャズと認めない
g、流行りや最新の音楽を聴き、新しい事、新しい程にかっこいいと思う
などなど、さらなるこだわりにはきりがない。それぞれのこだわりは実に多様で面白い!のだが、、、
貴重なジャズファン同士にも関わらず、ポイントが違って話が噛み合わない事が実は多い。厄介なのは「俺の方がわかっている!」という、ちょっとした、いや、全くどうでも良い自信を武器に、経験が浅い人を見下して優越感に浸る自称ジャズファン、評論家気取りが出現してしまう事。
上記のすべてに精通している人はほとんどいないので、
例えば、往年の名盤ジャズを家で楽しむ人で、ライブに出かける人、ベテランでも無名の新人でも、日本人ミュージシャンのライブであろうと、海外来日ミュージシャンだろうと、どこの店だろうと聴きに出かける人となると相当限られる。
せっかく同時代に生きる今聴けるミュージシャンがいるのにそれでは勿体無いと思う。
そういえば、ロイ・ハーグローヴを生でライブを聴いた事のない、でもCDでは聴く自称ロイの大ファンがいた。彼いわく「ブルーノート東京が敷居が高く嫌いで、東京のそれ以外のライブハウスに行ってる」との事。「そうは言ってもロイを聴くには日本ではブルーノートに聴きに行くしかないので、大ファンならそこは奮発しても絶対見逃さない方が良いですよ」とお薦めしたが、やはり結局来なかった。その後ロイが亡くなり、なんであの時に行かなかったのかと後悔しても仕切れないと悔やんでおられる。だから言ったんだけどなあ〜。すべて一期一会。その時しかない。
自宅でオーディオの音にこだわる人、リアルな音を再生する事を目指しているのに、
ライブで生音に触れず、どうしたらその音が良いかどうか判断できるのだろう。
内に向かって閉じていくこだわりは厄介でめんどくさい。結局のところは自己満足、自己完結で終わってしまうように感じる。
ジャズが大好きで、なおかつ、だからこそジャズ以外も大好きでいる事。
つまりジャンルではなく音楽が好きな事。
原点である音楽が好きなのか、何かを知った気になっている自分が好きなのか。
どちらが上質だの優劣をつけず、考えて判断するのでなく、心で感じられるかどうか。
外に向かって広がる可能性を持つこだわりならば、とことん持っていたい。
とりわけジャズファンは、ミュージシャンはもちろんの事、こだわりが非常に強い。
ただ、そのこだわりには、外に向かって広がりを持つ可能性を感じるものと、とことん狭くなって可能性を感じないものとがあるように思う。
大きく分けて、
1、ライブに足を運ぶ(ライブファン)
2、自宅で録音媒体を聴く(オーディオファン)
のファンに分かれる。
1の中には、例えば
A、大御所、ベテランのみ聴きに行く
B、若いミュージシャン、新しいミュージシャンのみ聴きに行く
C、海外からの来日ミュージシャンのみチャージが高くとも聴きに行く(国内ミュージシャンは見向きもせず)
D、メディアやCDショップなどで取り上げられているミュージシャンを有名だから聴きに行く
E、贔屓のお店にのみ、そこに出演するミュージシャンが誰だろうと聴きに行く
G、お気に入りのミュージシャンの出演するライブならどこへでも聴きに行く
など、細かく枝分かれし
2のオーディオファンも同様に
1、最新ハイエンド機材へお金をかけるこだわり
2、年代モノのアンプや配線、スピーカーなど機材や組み合わせへのこだわり
3、高価なオリジナル盤、初盤レコードのコレクター
4、特定のアーティストの作品のコンプリート収集
のように、どんどん細分化される。さらに1も2も
a、ボーカルのみを聴く
b、ピアノトリオのみを聴く
c、ビバップのみを聴く
d、ビッグバンドのみを聴く
e、〇〇年代のジャズしかジャズと認めない
f、フリージャズしかジャズと認めない
g、流行りや最新の音楽を聴き、新しい事、新しい程にかっこいいと思う
などなど、さらなるこだわりにはきりがない。それぞれのこだわりは実に多様で面白い!のだが、、、
貴重なジャズファン同士にも関わらず、ポイントが違って話が噛み合わない事が実は多い。厄介なのは「俺の方がわかっている!」という、ちょっとした、いや、全くどうでも良い自信を武器に、経験が浅い人を見下して優越感に浸る自称ジャズファン、評論家気取りが出現してしまう事。
上記のすべてに精通している人はほとんどいないので、
例えば、往年の名盤ジャズを家で楽しむ人で、ライブに出かける人、ベテランでも無名の新人でも、日本人ミュージシャンのライブであろうと、海外来日ミュージシャンだろうと、どこの店だろうと聴きに出かける人となると相当限られる。
せっかく同時代に生きる今聴けるミュージシャンがいるのにそれでは勿体無いと思う。
そういえば、ロイ・ハーグローヴを生でライブを聴いた事のない、でもCDでは聴く自称ロイの大ファンがいた。彼いわく「ブルーノート東京が敷居が高く嫌いで、東京のそれ以外のライブハウスに行ってる」との事。「そうは言ってもロイを聴くには日本ではブルーノートに聴きに行くしかないので、大ファンならそこは奮発しても絶対見逃さない方が良いですよ」とお薦めしたが、やはり結局来なかった。その後ロイが亡くなり、なんであの時に行かなかったのかと後悔しても仕切れないと悔やんでおられる。だから言ったんだけどなあ〜。すべて一期一会。その時しかない。
自宅でオーディオの音にこだわる人、リアルな音を再生する事を目指しているのに、
ライブで生音に触れず、どうしたらその音が良いかどうか判断できるのだろう。
内に向かって閉じていくこだわりは厄介でめんどくさい。結局のところは自己満足、自己完結で終わってしまうように感じる。
ジャズが大好きで、なおかつ、だからこそジャズ以外も大好きでいる事。
つまりジャンルではなく音楽が好きな事。
原点である音楽が好きなのか、何かを知った気になっている自分が好きなのか。
どちらが上質だの優劣をつけず、考えて判断するのでなく、心で感じられるかどうか。
外に向かって広がる可能性を持つこだわりならば、とことん持っていたい。


