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海野雅威の気まますぎるdiary

歴史になったロイ

ロイ・ハーグローヴが旅立ち2ヶ月近く。心に穴が空いてしまったかのような喪失感、本当に寂しい。世界を回るツアーとニューヨーク生活のリズム、またバンド内での自分の役割が自然に感じられ、本来なら今頃の年末は恒例のシカゴでのライブであった。音楽界全体にこれだけの影響を与えるミュージシャンは、当時をタイムリーで知る人にはクリフォード・ブラウン、リー・モーガンを失った時と同じような衝撃だという。盟友ラファロを失った後、数年間どうしても音楽をする気がなくなってしまったビル・エヴァンスの気持ち、今はよくわかる気がする。サッチモ、エリントン、コルトレーン、マイルスを失った後の歴史。それでも時は流れ続いていく。

ロイとの2年間は本当に濃密だった。次から次へと思い出がよみがえってくる。ラストになってしまった10月15日のパリ、老舗ニューモーニングでの白熱のライブ。その光景が鮮明に脳裏に焼き付いているためか、いまだに信じられない。最期までロイは彼自身の体調からは到底信じられない程の凄まじいエネルギーで、人々の心に確実に大切な魂を届けてくれた。普通の人間ならばあの体調で世界ツアーを回り続ける事など考えられない。尋常ではない精神力。待っている人がいる、自分の音楽を必要する人がいる限り、世界中を駆け巡り録音ではなくダイレクトにライブを届けるんだ、という使命感。一番近いところでその生き様、音楽、人生の深い意味を感じさせてくれた偉大なリーダー、RHQのメンバーとして最高のレッスンを受けさせてくれたロイに心から感謝。

ハンクが目の前で亡くなった時も同じように感じた。ロイも人間の世界にやってきてくれた音楽の世界からの使者であったと。それぐらい自己のエゴで音楽をしていない特別な存在だった。すでに49歳で歴史的なレジェンドであったが、本当に歴史の1ページ、伝説になってしまった。早すぎるよ、ロイ。もっと一緒に演奏したかった。

でも決して亡くなっても無くならない、人々の心に音楽を通じて永遠に生き続ける存在、音楽史に後世語り継がれる存在となった偉大なロイ。彼とのかけがえのない思い出を大切に、またロイの最後のピアニストとして、RH Familyの一員としてその名に恥じぬようこれからも続けていきたい。

RH Forever
ロイありがとう。安らかに。

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